ロコモティブシンドローム

  廃用による運動器障害と言っていいと思う。

  こんな記事を見つけた。

  https://web.smartnews.com/articles/fD6HfPpWuzF

  ヨミドクターのガン患者のロコモティブシンドロームの記事だが、長期臥床の筋力低下は実体験でわかっているので、高齢なら尚更だろうなと思う。

  一旦寝込んでしまうと中々起きられない。気分も乗らない。運動は億劫だが、入院中は誰かが来て体を動かしてくれるだけでも気晴らしになった。

  在職中、新人理学療法士が、他動運動なんて筋力増強に関係ない、なんて言っていたのを聞いたことがあるが、リハビリ開始初期の目的は筋力増強ではなく、廃用予防だ。しかも、体だけの話ではなく、気持ちの維持にも運動は必要だ。動かない体と落ちた体力、激痛や疲労と付き合うのは1日だけではない。治る見込みがあっても、弱った気持ちを奮い立たせるのは思った以上に難しかった。

  入院中、リハビリをしながら雑談に付き合ってくれた理学療法士さんに感謝。

 

  で、入院中にも考えていたのは、作業療法士としては何ができるかというところだ。

  自分がリハビリを受けていて歩くことすら出来なかったのに呑気なものだが。

  急性期リハの目的は、理学療法作業療法も廃用予防だ。他動運動や早期離床促し、自動運動指導はどっちの職種でもやる。もし作業療法らしさを加えるとしたら、着替えの手伝いや、歯磨きや洗顔の付き添いやアドバイスか。私の入院中はリハ職のADLへのアプローチはなかったが、急性期に限らず看護師が担う部分でもある。ただ、看護師の場合は介助が主になるので、出来るように見守ったり、練習を積み重ねて行くプログラムはリハ職の仕事になる。

  高齢なら複数の疾病の特性も考えながらなので、多職種アプローチは大切だ。

 

  と、夜中にぼんやりこんなことを書いてる暇があったら転職サイトで仕事でも探した方が良いかも知れないが。