ネット•リテラシーはあるつもりだったけど…めんどくさい

 ネット通販で本や日用品を買い、手続きや研修申し込みもネットで…そんな場面が習慣化してきたのは、つい数年前のことだ。

 そこそこパソコンも使いこなし、パソコン通信黎明期からネットに親しんではいたが、セキュリティ対策はアナログで、Amazon、なにそれ美味しいの、レベルの通販初心者だった。

 大学院で必要な本が学生生協では間に合わないことに気づき、当時使っていたセブンネットで検索したがヒットせず、指導教員に「Amazonで買えばいいじゃない」と言われて、アメリカの会社嫌だなあ…と思いながら背に腹は変えられず、一度利用したら便利さに嵌まってしまった。

 ただし、全てのネット通販に共通して、カード情報は登録していない。全部コンビニか銀行振り込みだ。

 前振りが長くなったが、この支払い方法を変えたくないので、昨今ネット通販でしか売っていないマスクが手に入らないのだ。

 同様の理由で買い難いものは他にもある。

 使い捨てマスクについては、高額ながらドラッグストアでも手に入るようになってきたのでさほどでもないが、冷感マスクとか、高機能の物は、密を避けるためか店舗には置いていない。ネットの知識のない高齢者や子供は簡単には買えなくなっているのではないか。

 では、ネットの知識もあるし高齢者でも子供でもない私ならネットで買えばいいじゃない…と思われるだろうが、ネット通販の高い壁、クレジットカード登録である。情報漏れたというニュースが絶えない昨今、絶対カード情報はネット上に置きたくない。

 大体管理が面倒だ。ネット通販に限らないが。

 かつてAmazonリアル店舗を凌駕するほどの価格設定と品揃えで大変重宝していた。もうなんでもAmazonでいいんじゃないの、とまで思うくらいだったが、このコロナ騒ぎで、転売屋の巣窟と化してしまった。もう、なにが本当にいい物なのか、Amazonではわからない。加えて近所のドラッグストアのAmazonに迫る価格設定と、質の低いものや割高な物を無理矢理入荷してまでは売らないという姿勢が気に入って、すっかりこちらがメインの日用品調達先になってしまった。

 その上、Amazonの定期購入システムの支払い推奨がカードというのも、現金派の私には合わなかった。プリペイドカードでも支払いは出来るのだが、送料を配送毎に取られる時と、取られずに返金してくれる時と、担当によって対応が変わるのも不信の原因になった。宙ぶらりんにしないできちんとしたシステムを作って欲しいと要望したらキレられたらしく、定期購入の設定画面が出なくなってしまった。

 まあ、数十円の割引を受ける代わりにカード情報をネットに乗せるのも怖いので、このままフェードアウトでもいいかなあと思っている。本は駅前の書店の専門書コーナーに行けば買えることだし。

 

 とは言え、現金の受け渡しが少なくなっているのは事実である。

 もうちょっと管理のしやすい収支のシステムはないものか。