鉄欠乏性貧血脱出への道

 強度のど貧血で、内科の主治医にうーん、とうなられてしまう2年間だったが、どうもこれではキリがないので、何とかしてみようと、清水の舞台から飛び降りるつもりで、アメリカの通販サイトで鉄サプリを買って見た。

 比較的綺麗な日本語に翻訳はされているが、なんといっても個人輸入は初体験。品物は韓国の倉庫から来るそうな。大丈夫かね?

 

 品物は佐川急便さんが届けてくれた。追跡サービスもあったので、いつ来るかわかってよかった。

 11/27に注文して12/1に到着。国内発送のAmazonより速い。梱包は小さなダンボールにポイポイと4つプラの容器が入っているだけ。シンプルだ。一応海外から来たので、箱をアルコールスプレーで消毒。

 

 今回試すのはビスグリシネートという鉄サプリだ。見つけたのはある精神科の先生のホームページだが、ちゃんとしたエビデンスがあるのかどうかはそのページではわからなかった。

 で、google scholar で調べてみた。

 有名な医学雑誌でELSEVIERというのがあるのだが、たまーに読んでみたりする。当たり前だけど英語なので辞書と翻訳サイト頼みだ。

 原著論文なので信頼性は高いと思う。興味のある方はどうぞ。

 

Treatment of mild non-chemotherapy-induced iron deficiency anemia
in cancer patients: Comparison between oral ferrous bisglycinate chelate and ferrous sulfate
Paola Ferrari

(論文に直接リンクを張っていましたが、URLが長すぎるのでタイトルと著者だけ載せました。pubmedgoogle scholarで検索して下さい。)

 

 要はフェロケルというアミノ酸コーティングされた鉄製剤が、硫酸鉄に比べて小容量で吸収性も良く、副作用も毒性も少なく、1から2ヶ月程度でフェリチン(貯蔵鉄)が10%から30%程度改善しましたよ、というような内容なのだが、そんなにいいものがなんで日本で市販されていないのだろうか。

 フェロケルサプリ、日本で買うヘム鉄サプリに比べれば圧倒的に安い。海外産の価格を見ると日本産がいかにバカ高いかよく分かる。安いと大丈夫かと思ってしまうのは、バカ高い物価に慣れてしまったからなのだろう。

 政府はプチインフレにしたいようだが、消費者としては願い下げだ。

 

 で、フェロケルサプリ2日目。

 お通じも普通にあって、胃はいつも重い感じではあるので、余り普段と変わりない。フェロミアを飲んだ時のような、激痛も吐き気もない。

 鉄は取りすぎると鉄中毒になるらしい。許容量は女性で1日40mmgというが、胃痛警戒でまず一粒。27mmgから開始してみる。必要量は10mmg程度らしいが、貧血なので少しは多くてもいいか。

 2ヶ月後、血液検査の予定があるので、そこまでは頑張ってみよう。

 

 貧血治療には医師のアドバイスが必要だと思う。このブログの内容は、処方された薬が飲めなかった私の苦肉の策である。

 もし試してみたい方がおられたら、是非先に主治医にご相談を。