縫い代が足りなかった

 型紙通りに切り抜いたんだけどなあ…。

 

 道具を揃え、いざ出陣。

 チャレンジするのはキーホルダー。

 型紙を作り、切り欠きして、別たちで革を切り抜く。いい線いってるとここまでは思ってた。

 あんこを入れたら可愛いかなとちょっと思ってしまったのが運の尽き、あんこが大きすぎて、縫い代が足りなかった。

 貼り合わせる前に気づいていたが、型紙通りに切ったしなあ…懸念を振り払い、続行。案の定、菱目打ちの段階で端まで穴を開けてしまい、ジエンド。

 物作りは色々やってきたのだから、自分の勘である程度融通きかせりゃいいもんだが、型紙通りにやるのはクラフトのセオリーだ。(とは言え、きちんとやればきちんと出来るものでもないことも知っている)材料をフイにしてしまった。

 フイにしてから気づく、一期一会の大切さ。これならこんなものが出来るかも、というイマジネーションが音を立てて崩れ去る。自分の技量が付いてきてないのだから仕方ないのだが、材料に申し訳なく思ってしまう。

 ビーズでも紙でも布でも、いつだってそうだった。失敗は仕方ない。下手なんだから。捨てないといけなくなる材料を、いつも惜しいと思ってしまう。

 そもそも、生きてるだけで消費するのに、こんな感じだから変に行動に意味なんか求めてしんどくなるのだ。

 …変に話が大きくなってしまった。

 地道にやろう。