5/12の想い出

 5/12は近代看護師の祖、フローレンス・ナイチンゲールの誕生日だという。

 患者さんが、何処かの病院ではキャンドルサービスとかするんだってねえ、ここはやらないの?と仰っていたが、そういえば我が職場ではクリスマス会はあるもののナイチンゲールの誕生日までは祝ったことはない。戴帽式も今日じゃないの?と聞かれたが…看護師ではないのでわからなかった。

 

 4年前の術後入院中、そのキャンドルサービスの夜があったのだが、術後二週間目で、まだ点滴で生きていた。当然髄内への麻酔も継続中だった。看護学生さんが、「良かったらイベントやりますので」と配ってくれたチラシには、合唱ステージと出し物かなんかが書いてあった気がするが、痛みでそれどころではない。リハビリも始まっておらず、掻っ捌いた腹にはチューブが五本くらい繋がっていた。せいぜい10数メートル歩けばいい程度の会場まで歩ける体力も気力も無かった。

 カチカチと麻酔液を入れるスイッチを押しながら、ベッドの上でのたうち回っていたが、暗くなってから聞こえてくるナイチンゲールの歌…上手いけど、それどころじゃない。しかし、キャンドルサービスは各部屋に来る予定が、その時たまたまなのか、私の部屋には来なかった。大部屋にも関わらず、同室者もいなかったので、心置きなくのたうち回れていたのである。今思えば、痛みに耐えきれず唸りまくる患者への配慮だったのかも知れない。

 

 スマニューにこんな記事があった。

https://mery.jp/2400971

 トンボのリポーターは愛用ボールペンだが、そういえば四色ともノック部分は形が違う。看護師と違いリハには夜勤はないので、ボールペンの色は見ながら出している。このワンアクションすらナースには無駄な時間なのかと衝撃的だった。そういえば薄暗い部屋でもメモしてたな。折角の工夫も、知らなければ無意味だ。トンボさんごめんなさい。

 そして全国の看護師さん、ありがとうございます。お陰で今日も元気で生きてます。