対策。リハビリ室

 コロナが武漢で流行っているとニュースが流れ始めた2月。リハ室には早々に厚労省からの対策プリントが置かれていた。

 まだ、アルコールもマスクも不足してはいなかったが、入荷が遅れ始めていたためマスク1日一枚、アルコール節約のお達しがあり、どこまでやればいいのかと現場に不穏な空気が流れていた。

 そのうち機器は次亜塩素水消毒に切り替わり、入室者の手洗いやアルコール消毒マスク着用が徹底された。窓は1日に6回開けないといけないようだが、上層階は風が強く、寒かった。病棟への面会者出入りは禁止、やむを得ない場合でも入院患者さんとの直接面会禁止と、これでもかと言うくらい徹底していたのは、恐らく病院や介護施設でのクラスター発生による危機感からだろう。

 これが正解かどうかはわからないが、続けて凌ぐしかない。

 どんな対策が効果があるのか、厚労省が調査しているらしい。今のところは密を防ぐしかないが、接近せざるを得ないトランスファー、密室になりやすいトイレ介助、難聴患者さんとのコミュニケーションは危ないと感じている。トランスファーは出来るだけ回避、する場合は2人以上で後方介助とし顔を近づけない、トイレは窓、入口を開放、換気に努める、難聴患者さんは筆談にするなど、顔を接近させない。施術時は手袋使用、もちろん手洗い徹底。髪は纏めて、顔より上は手で触らない。一部は元々の感染予防で既知のことだが、今一度基本に立ち帰りたい。