マスク狂想曲

 医療機関にマスクがない、どころか、ドラッグストアにもスーパーにもない。

 職場で配給のように数枚のマスクが配られた後、あの手この手でマスクの寿命を伸ばす作戦が展開されている。

 通販で洗えるマスクを買い、サージカルマスクと二重でつける。キッチンペーパーを挟む…これはどうも顔の水分を持って行かれてしまうようで、顔がカサカサになってしまう。洗う…毛羽立つので数回が限界。

 Amazonには全くなく、楽天では数千円の高額出品が多い。原価だと謳っている製品も50枚で3000円以上と、数ヶ月前なら数百円で買えていたものがまるでスーパーインフレだ。

 

 で、シャープのマスクを注文してみた。

 プラチナマスクらしいので当たる気はしないが、品質、時世を考えれば一番無難な選択肢のような気がする。

 同僚たちは楽天やドンキで割高マスクを買って来ているが、必需品を自腹で買うとか…自分の身を守るためには仕方ないのか。

 こんな時代が来るとは思わなかった。