若気の至り

  ブラック遺産はいくつかある。

  デジタルは消し方さえ知っていれば一瞬で消せるが、アナログは簡単には処分できない。

  その1つが、子供の頃に書いた日記。

  こまめに書いていたようで、すごい数が残っている。

  そこから何を学ぼうとしたのか、好きな歌詞を書き写したりとか、今思えば赤面もののノートばかりだ。

  これは、流石に人の目に触れるのはまずい。

  しかしこれがまた、古い書類やノートの整理というのは、ついつい読んでしまって時間がかかるのだ。そして恥ずかしさを再認識するのだが。

  

  遺産、とはいうが、まだ死んでない。

  去年死ななくて本当に良かった。大変な物を遺す所だった。