チャイ

 紅茶好きで、色んなところからお土産にもらったり、買ってきたりして常に数種類が家にある。ミルクティには色の出やすいブロークンタイプがいいのだが(リプトンイエローバッグが好き)、種類やクオリティには余り詳しくないので、主に通販を利用している。試飲も届けてくれるのだが、勢いで注文してしまうと、たまにハズレもある…夜用にカフェインを抜いたお茶、というのを買ってみたのだが、苦味がなく、イマイチ。子供向きかなぁ。紅茶のカフェインごときで吹っ飛ぶヤワな眠気ではないので、二杯や三杯飲んでもどうってことはない。ただ、胃には良くないかも知れない。子供の頃から蚤の心臓なもので、ストレスを溜めやすく、すぐ潰瘍が出来る。何で人と(しかも通常よりはセンシティブな)接する仕事なんか選んだのか、自分でもよく分からない。

 チャイには紅茶の葉っぱに加えて、シナモンやオレンジピール、カルダモンシード等を入れたりするのだが、シナモンはスティックより粉がお手軽。簡単に作る方法は、市販のお茶パックに紅茶、シナモンを入れ、水と一緒に大き目のカップに入れて電子レンジで二分。ミルクを足して更に三十秒。シナモンはそのまま舐めるとかなり苦いので、沢山入れると紅茶の味が分からなくなってしまう。
 就寝前のミルクティは美味しい。そういえば、ハチミツにジャムを混ぜて紅茶に入れるロシアンティなんてものにも凝ったことがあるが、かなり甘かった。今やると確実に太るな…。それこそ、代謝の高い子供の飲み物だ。
 そういえば高校生の頃、アップルパイをよく作ったっけ。シナモンで林檎を煮て、生地も自分で最初から作っていた。今考えると何て手間のかかることをしていたのだろう。だって、最近はパイ生地冷凍で売ってるし。パイは折りパイと練りパイがあるのだが、私が作っていたのは簡単な練りパイ。スケッパーで生地を刻みながら、何度も伸ばして層を作る。オーブンで出来そうなお菓子はクッキーから焼きプリンからスフレから、色々作りまくったが、苦手だったのはチョコレートの扱い。焦がしたり、焼きすぎたり、中々湯煎で溶けなかったり、せっかちなので、ゆっくりやらないと出来ないものは不得意だったのだと思う。カスタードクリームはいつも大量に出来てしまい、何故かシュー生地よりクリームがいつも多かった。あれって冷凍してもあまり長持ちしなくて、気がつくと冷凍庫の中でスカスカになっている。フリーズドライとはよく言ったもんで、ほんとに乾燥して軽くなってしまう。
 懐かしいな、また作りたくなってきた。