イマドキの働き方

  医療の現場はプレミアムフライデーも(最近とんと聞かなくなったが)、働き方改革にも無縁な気がする。

  人が対象で、その人が休んでいる時には基本介入しにくいリハビリは、比較的定時で帰りやすいのではと思っていたが、友人たちの話を聞いているとそうでもないらしく、会議は業務終了後に延々、とか、カンファレンスは昼休み、とか、事務作業が残ってて帰れない、とか、色々あるようだ。

  そういえば私も経験が浅い頃は残業が大概だったが、残業代などほとんど貰ったことがない。今でこそ要領よく時間を使えるが、要領が悪いと仕事も遅い。それで残ってやっても残業代は出ないものと思っていたし、実際貰っていない。

  開始時には早めに行って準備する、なんてこともやっているが、これも強制だと労働基準法違反に当たるという。そりゃそうでしょう。私は体力的に職場にたどり着けるかどうかわからないので早めに出ているだけで、強制されたものではないが、他のメンバーがやっていないのを不服に感じているひとがいるそうで、そういう考えはやりがい搾取だと思っている。定時五分前までにタイムカードを押し、定時に業務が開始出来ればルール違反ではない筈だ。昭和のルールを引きずっている人がそういうのを正論だと思っている限り、働き方改革など夢のまた夢だろう。

  何故ギリギリまで搾り取ろうとするのか、訳がわからない。一人倒れても回る現場だからか。

  人がいなくて潰れた会社が去年は大変多かったそうだ。ただ人がいればいいというのではなく、人も環境もちゃんと育てていかないと、将来もない。

  そういうことを、分かっていないのだろう。