転んだ

 最近はありがたいことに普通の日記ブログと化していた闘病記だが、久々にショックな出来事に見舞われた。

 普通に転ぶだけならあー、ドジだねえで済みそうなもんだが、明らかに筋力不足が原因だ。

 数日ぶんの食材を買い込み、自転車に乗せる。マイバッグは入り口がマジックテープ式で、ちょっと荷物が多いと取れてしまう。この日も一番上にイチゴを入れ、ちょっと多いかなあと思いながら自転車に乗った。

 案の定、イチゴは自転車のスピードが乗ってきたところでぽろっと落ちる。普通ならここで冷静に止まって自転車を止めて、っとやるところが、あっ、と瞬間的に振り向いた。私の体幹はこの反射的な動きにまだついて来れなかったのだろう。身体を前に戻すタイミングで自転車がふらつき、横倒しに(もちろん買い物荷物ごと)すっ転んだ。

 幸い荷物は散乱しなかったが、イチゴはパッケージ越しに表面が擦れて、保存できる状態ではなかった。

 この期に及んで自分の身体よりイチゴを心配してしまうところが貧乏性だが。

「大丈夫ですか?」と声をかけてくれた人がいたが、特に手伝ってくれるわけでもなく、顔をあげたらもういなかった。手伝ってくれたとしても恐縮するのでいいのだけど。

 膝をすりむいたらしく、帰って服を脱いでみると、小学生のような擦り傷が両膝にあった。上半身に怪我がないということは受け身は取れたのだろう。オキシドールで消毒は久しぶりだ。オキシドールは普段は汚れ落としに使っている。

 あとはイソジンを塗って、ガーゼを貼って治療終了。ひどい目に遭った。

 

 術後約二年。

 回旋反射が落ちてるなんて思いもよらず。腹部を切った傷は今でも軽く疼くし、意識的に体幹の回旋やストレッチは避けていた。少し反ったりすると突っ張るし。

 それに、二十代の頃でも蜂に煽られて同じように自転車でずっこけた経験はあるので、元々この手の反応は不得意とも言える。

 気を抜けばこれだから、普通の人への道のりは遠い…。

 

 一夜明けて、痛いところが増えていた。

 左肩、左股関節、右足の拇趾の付け根、右腰。どんな転け方したんだか。

 今晩は湿布貼りまくりだ。

 骨折らなくてよかった…。

 

 湿布貼りまくった。

 じわじわ効いている感はいいが、貼り過ぎて寒い。冷感湿布だった。

 明日の朝はマイナス一度らしい。

 大丈夫かな。