自分で働き方改革

  ニュースアプリの記事に、残業したくないなら早く出勤すれば良い、なんて文言があった。

  これ、前残業といい、立派なルール違反である。勿論推奨されるものではない。

  そもそも仕事のスピードなんて人によって違う。仕事量が違うのに一律時間で残業を出すのも変だ。出勤時刻ギリギリに来るのを非常識と言う人もいるが、これもおかしい。

  再就職してから、事務時間も含めて仕事と考え、時間をコントロールするようにした。それでも15分や30分は足が出てしまうが、7時8時まで残っていた頃に比べると圧倒的に楽だ。これをきっちり定時で終われるようにしたい。明日できる仕事は明日でいいと思うし、出来ないのなら延ばしてもいい。そこは自分で決めてやっていくしかない。

  単純に、成果なんて求められていない。数字だけなのだから。割り切るべきだ。

 

  なんて言い切れるのも、今までそれなりに自己研鑽を積んできたからだが、病気をして、クビになって、無駄だとは言わないが、滅私奉公も大概にしないと損なのだと分かった。今更だが。

  勉強もしてキャパシティもアビリティもパフォーマンスも上げ続けていかないといけない職業ではあるが、国家試験に合格して免許をもらった時点で、ある程度の能力は担保していると見做される。患者さん側にしてみたら、経験者に診てもらう方が良いのだろうが、単純に数字を取ると言うだけなら、働く側、使う側としては能力なんかどうでもいいのだ。お金を使って勉強してきたことが、今となっては、ただの自己満足だったかもと、病気になってみて思った。

  人と比べてどうかなんて、特に劣ってなければどうでもいいことなんだと分かれば、一生懸命にやることなんかない。自分の今ある能力の7、8割で働けばいい。

  その方が身体を壊さないで済む。人を治す前に自分が潰れてしまっては元も子もない。