麻薬

 作業療法協会がeラーニングによる研修会を始めた。

 がん、非がんの緩和ケアと作業療法、という講座を申し込んで、今日から受講している。

 2コマまで見てちょっと休憩、資料も同時配信してくれるので便利だ。同時に同じ画面では見られないので、印刷するか、別の画面で見るしかない。

 

 疼痛を緩和するための麻薬の説明があり、二段階目に使用するopioidの名称に、私が術前に痛み止めとして投与されていた薬の名前があった。

 薬剤師が、こんなきつい薬、と驚いていたが、そのきつい薬でも痛みはあり、その上眠気は酷いのに熟睡できなかった。

 今となっては夢のような話だが、お陰で辛い思いをせずに手術までを乗り越えられた。

 痛みを薬以外の方法で取るのは難しいし、痛い時に気晴らしをするのも難しい。薬の役割は非常に大切だ。

 

 緩和ケアを患者自身が認識するのは難しいと思う。自分が病気をしてみて思ったのは、説明なんかいいから早く痛みをなんとかして、だった。

 寄り添う側はきめ細かくやっているつもりでも、苦しんでいる側はその計らいに思いは至らない。介入する際はそこも踏まえてからでないと、お互いにガッカリしてしまうこともあると思う。