闘病記

 まあ、闘病記なんてものは大体が寒気がするほど暗い。

 私の場合は末期でもなかったが、キャベツほどの大きさの病巣を切り、その上消化器を半分くらいはぶった切ったので、体力回復に時間がかかっている。何が大変って、半日でぶっ倒れるのが大変なのだ。最近はぼんやり1日もつようになってきたが。

 なので、辛い、苦しい、大変、の闘病記を読むとついつい共感してしまうし、頑張って書いてるなあと思っていたら親族の方が逝去を報告していたりして、ガッカリしてしまう。ああ、頑張ってたのに、この人私より若いのに、と残念で仕方ない。

 切ればなんとかなる場合はいい。どうしようもないことだってあるのだ。

 そこを無理矢理がむしゃらに明るくしようとも思わないし、しんどい時は無理!と言ってしまった方がストレスは溜まらない気がする。

 中にはそう言うのが嫌いという人もいるだろうし、明るく行きたい人もいるかも知れないが、そもそもブログなんてモノローグだ。好きなことを書けばいい。商業小説じゃないんだから。商業小説にしたって、読み手が好きなものを選べばいいだけで、書き手が読み手に無理矢理応える必要は無いと思う。

 強い生き方をしたくてそう言う発信をしたければそれでいいし、ダメダメはそれでいい。

 大方病気した人間はダメダメモードを経験している。そこから這い上がるもよし、底でうじうじするもよし。それぞれの人生だ。

 私などは元々ヘタレなので、這い上がる気力もない。日々STGをクリアするだけの毎日だ。

 健康でも、そんな人はいるかも知れないが。