24時間は戦えない

 24時間戦えますか…一定年齢以上の方には懐かしいフレーズだと思うが、当時はバブルでイケイケだった頃なので、こんな言葉が平気で出てきた。実際、会社に泊まり込んで働いていた人はザラにいたようだ。十年も経てば、ワークライフバランスというワードの前に木っ端微塵になるのだが。

 

 コロナワクチンの接種が遅いと批判が出ているようだが、医療従事者もまだ全員は打てていない。私の職場でも1回目はほぼ一巡したが、2回目は三週間経っていないのでまだだ。とにかく一巡目を何とかしないといけない。

 高齢者からというのは妥当性があるだろうか、動き回る若者や子供の方が先の方がいいのでは、と言うと、患者さんに、感染しやすい最前線や高齢者の優先の方が妥当では?と返された。

 どちらが先でもいいけど、数やらないと、抑え込めない、と仰った。

 

 で、その数を稼ぐ方法が、24時間体制でワクチン接種を、という話なのだが、もちろん交代制だと思うが、24時間稼働でと言ったところで、対象者が夜中に来るだろうか?ちょっと無茶な話ではないかなと思うが、夜勤に慣れている看護師だって、ずっと稼働しているわけではない。これ本当にやるのか。

 命の瀬戸際、医療崩壊だと言われれば、背に腹は変えられないのか。

 救急病院は確かに夜もやっているが、人員は限られている。

 流石に深夜はどうなのだろう。夜間接種を9時までとかに決めて、通常の診察終了後、ワクチン時間にするとか、小さな医院にも配慮した方法を考えないと、来年以降も持続するのは難しいのではないだろうか。