確定申告と医療保険

  2018年12月某日。

  年内にはもう病院に行かないかなと思い、医療費明細の整理を始めた。

  大病&長期入院のせいで領収書は束になっている。これを国税庁のホームページで入力して、民間保険でカバーされている額を除いて、その額が所得の5パーセントを超えていれば還付申告できる。

  年の途中で退職になったので、返ってくる税金はそんなにないが、次年度の住民税にも関係するので地道に入力していく。

  医療費は自己負担だけで40万を超えていた。

  5月、高額療養費が適用されていない請求書を見た時卒倒するかと思うくらいの額だったので、年間でこのくらいならまだ驚かない。保険でカバーできたので、急な出費も何とかなった。

  民間保険について解説された情報サイトを見ていると、がんになんて早々ならないし、日本は健康保険の給付がしっかりしているから、民間保険の保障はそんなにいらない、と書いてあるところが意外と多い。健康保険の給付がしっかりしているのはいいが、どんな病気になるかわからないし、必要な額は人によって違う。平均なんか参考にならない。50万あれば治療費入院費はなんとかなるが、生活するには全然足りない。同じガンでも、肺がん、乳がんはみなさん数日で退院していくので、あまりお金は必要ないかもしれない。しかしその後、長い抗がん剤や先進医療を勧められたら、一回に4万5万は簡単に飛んでいく。それが何ヶ月も続くのだ。傷病手当はギリギリ生活するだけしか出ない。仕事にはいつ戻れるか分からない。体力は簡単には回復して来ない。焦りだけが募る。

  もし、余裕があるなら、保険には入院、手術に加えて通院と先進医療保障をつけることをお勧めする。20年以上、もったいないかな、と思いながら、いつやめようかと思いながらも払い続けていたが、いざ自分が給付を受ける立場になると、病気で心細い時にお金の補償があることがどれだけ心の余裕に繋がるかを実感した。悪性でない場合は支払われないこともあるので注意が必要だが、いつ、何の病気になるかわからない。蓄えがなければ尚更保険は大切だと思う。

 

  書類を揃えていて気づいた。

  健保の支払明細がない。

  調べると、郵送が2/4以降とのこと。書類がないと送れないので、待つしかない。

  気づいて良かった。