「鉄足りないからね。もっと食べないと」
でも先生、体重がそろそろ標準なんで、あんまり太りたくないんです、と言ってはみたが、主治医はあまりいい顔をしない。
ふらつきや立ちくらみはないし、足りないと言われてもあまり実感がない。
鉄が少ないには少ないなりの理由があるのではないかと思っているが、気になる文献がある。
Iron depletion is a novel therapeutic strategy to target cancer stem cells
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id513.html
本文へのリンクあり。
以前も少し触れたが、岡山大学の研究で、細胞内の鉄を減らすことでガン幹細胞を死滅させることができる、らしい。
さて、鉄が少ない現状をどう考えるか。
がん細胞が残っていて、鉄を食い尽くそうとしているのか、ガンを成長させないために身体が鉄を制御しようとしているのか。
悪性腫瘍は新造血管を作ってまで大きくなろうとするくらいだから、鉄とつながりがあるのは理解可能だし、目をつけた人偉いな、と素人は思うのだが、ガンの発生と成長の仕組みが解明されていない以上、これも結論に至る一過程の一つと考えるのが妥当だろう。
貧血の自覚症状はほとんどない。
外科の主治医も内科の主治医も、鉄剤で胃を壊すことはわかっているので飲めとは言わないが、原因が何かわからないで闇雲に鉄補給をするのもどうかと思う。
鉄入りグミで舌が真っ黒になったところだし、どうしたものか。