感想:情報を正しく収得、利用できる為には

 スマニューでこんな記事を読んだ。(最近この出だし多い、スマニュー大好きだな汗)

 

本人は節約のつもり…貧困層がスーパーの特売ではなく「コンビニのカップ麺」を平気で買ってしまう残酷な理由
御田寺 圭 

https://president.jp/articles/-/62511


 現代の日本社会(日本だけじゃないのか)をこれほど正確に言い当てた文面はないと思った。

 私が小学生から中学生位の頃は、今は発展途上国と呼ばれている国々が新興国とか後進国と呼ばれていた。それらの国が貧困に喘いでいるのは正に教育が足りないせいであると教わっていたのだ。なのに、その事態が我が国に押し寄せている。義務教育はどうなった。

 

 少なくとも日本国民として生まれた以上は、「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と憲法で保障されている筈だった、のだ。しかしこの文章を読む限りでは、文化的とはなんぞやと思ってしまう。

 最低限のレベルが下がっているのか、はたまた内容を吟味する時期に来ているのか…詐欺に遭う人が増えたのも、情報リテラシーの必要性が説かれているのに、利用の仕方を知らなかったりするのも、そもそも子供だけでなく大人にそれを教えようとしてないからではないか。

 我々大人がかつて教わった知識は、時の流れと共に更新されず古くなって行ってしまっていることに、多くの大人は気づいていない。(と思う)

 それも高齢化によって、なのか。

 

 私が住んでいる自治体でも、旅行支援や自治体発行の優遇商品券の申し込みがが始まっている。それを職場で話題にしたら、高齢者は、「知らなかった」。実際、周知はネットが中心。スマホを持っていても、アプリの使い方もわからない。

「どうやって買ったらいいの?」

マイナンバーいるんかなあ」

「そんなお知らせあったっけ」

 この国の高齢者率は令和元年で既に28.4%なのだ。そして子育て世代は忙しすぎてネットなど見ている暇はない。実際、時短勤務のお母さんは昼休みも休まず記録を書いている。保育園のお迎えが遅くなると延長料金が発生するし、子供も待たせることになる。昼休み中も働かないと仕事が定時に終わらない。

 共働きなら生活には余裕がありそうな感じだが、このお母さんもよくカップ麺を食している。

 コンビニに頼ってしまう背景には、時間を節約するという側面もあるのだろう。若者はやたら忙しく、老いては理解力も行動力も低下する。そういう社会に於いて、コンビニ食は時間と手間を節約する最適ツールになってしまっているのだ。

 

 文句ばかり言っても仕方ない。

 政府は何でもかんでも自治体や個人に丸投げせず、まず自国の国民の文化レベルと生活力を把握し、大人への再教育を促進せよ。知識レベルの低下は国の壊滅に繋がる。無知故に起こる事件が立て続けに起こっているのに、国のトップが何の危機感も持っていないように私には見えるのだが。

 

 そしてコンビニの名誉のために書いて置くと、コンビニ食も上手に利用すれば本当に時短になるし、美味しい物も多くなったと思う。ただ、やはり添加物が多い。この点ではスーパーのおかずの方が圧倒的に強い。

 無添加食品の記事を書いている手前、ガンの原因になる添加物を使っている食品のことには触れない方がいいのだろうが、そういうことも言っていられない現実がある。ならば、メーカーさんには、添加物を少なくする努力をして頂きたい。添加物の中にはホルモン様の振る舞いをする物もあるというので、そういうところから、脳の出来も決まって来るのだ。

 となると、添加物や農薬の制限も課題になる。ここら辺、日本政府はアメリカに弱いからなあ。やっぱり国に頑張って貰わないと。

 

 情報がどうかと言うより、何を食べるかという話になってしまったが、これは複数の問題を孕んでいるのだ。

 理解力の低下は食にあり。

 一旦負のループに入ってしまったものは抜け出せず、問題は長期化する。

 ものはあるのに、何故みんなに行き渡らなくなったのか、何故時間がないのか…貧乏暇なしってことか?

 

 一言で集約できてしまうのが情け無い。昔も今も何も変わっていないということではないか。これこそ負のループ…。

 

 ぼやきが長くなって来たのでこの辺で。