一年の計は

 あけましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願い致します。

 いつも誕生日に『次の一年』の目標を立てることにしている。具体的に何かをする、ということだけでなく、今年は予算を組んでみた。特にお金の要らないことも入っているのだが、お金をかけることで、達成の意志を明確にしたつもりだ。やると決めたら情報がどんどん入ってくる。多分、言葉に表し、毎日気にしているからそうなるのだろうと思う。

 五年程前、学位を取ることを目標に通信制大学に入った。落とした単位もあったが、試験は全部受け、なんとか卒業出来た。学ぶということはこんなにも自信に繋がるものかと日々の仕事の上で改めて思う。今は修士を取りたいと思っている。大学に入る前は、院に行きたいと思っていることを言うと上司に笑われたが、今は非現実的な話でもないと思う。ただ、研究したいと思える課題に対しての知識が少ないので、もう少し考えがまとまるまでしっかり勉強して、それから臨みたい。識ることは、思いの実現に繋がる。今ならはっきりそういえる。

 人より遅いスタートでこの道に入り、何に追いつくという目標もなく、がむしゃらに進んで来た気がする。誰かに物を教えるほどのキャリアも知識もないが、人に物を教える立場になった。仕事を見せるということはどういうことか、人との接し方、仕事への取り組み方、職業倫理の遵守、そして自分に対して、または仕事に対するプライド…いつもこれでいいのかどうか、反証しながら取り組んでいる。
 
 人は楽な方向へ流されるものだ。大勢が自分と違う中で、自分の思いを貫くのは最も困難で、そういう中で他人の信念を認めることも、きっととても難しいことなのだと思う。
 目標とする人は既に鬼籍の人であるが、私には尊敬する師が沢山いる。
 観察者として、研究者として、そして援助者として。
 一人の人間として、自分を、そして周囲の環境を。作り上げていかないといけないものは、まだ沢山ある。