ポート除去

  VTポートは点滴や抗がん剤を体に入れるため、体内に埋め込む医療機器だ。

  診断から3週間ぐらい経った頃、入院していた病院で入れてもらった。

  点滴、抗がん剤、輸血など色々活躍したポートだったが、8月から使用しておらず、詰まってるかも、と診察時にヘパリンロックしてもらったが、やはり通らず、抜くことになった。

  3年くらいは再発の危険があるから留置したままにしているという人もいるようだが、詰まっているのでは使えない。食事はとれているので点滴も輸血も要らない。

  でも。

  また痛い目に遭うのか…。

  入れるときは30分くらいでパパッと入れられてしまったが、押し込まれた時はグエッと喉につっかえる感じがあったし、傷も大概痛かった。縫合すると2週間くらいは傷が塞がらないので、入浴は傷口を防水シートで覆ってする。

  

  手術の時や、手術の前や、薬の副作用に比べればずっとましなことはわかっているが、ヘタレなのでイヤイヤ加減が半端ない。

  でもこれで、胸が何かに当たった時の痛みやうつ伏せで寝た時の違和感やらからやっと解放されるのだ。

  ちょっとくらい痛いのは我慢、我慢。

 

  抜けた。

  結構大きな血栓が詰まっていたそうだ。

  麻酔注射は痛かったが、処置自体はそう痛くもなく、やたら引っ張られたり押さえられたりしたものの、無事終了。

  途中痛い?と聞いてはくれるものの、痛くてもどうしようもないので、うー、と唸っておく。

  痛み止めと抗生剤を頂いて帰宅。

  無事済んでホッとした。先生ありがとうございました。