高額療養費受給者証

  高額療養費の受給者証を貰ったのは去年の3月だった。

  制度自体は知っていたが、請求の仕方など全く知らない。勤めていた病院の事務職の人が、書類を渡してくれ、丁寧に説明してくれた。協会けんぽに請求すると、受給者証を受け取った後、すでにかかっていた入院費なども還付してもらえ、ずいぶん助かった。協会けんぽは親切で、数ヶ月後、請求忘れがある、とわざわざ書類まで送ってくれた。

  通算入院3ヶ月強、12時間の手術の代償は、目玉が飛び出そうなほどの治療代だった。高額療養費の制度がなければ、金銭的なダメージが大きすぎて立ち直れなかったかも知れない。

  抗がん剤も高かったが、高額療養費で還付してもらうほどの額ではなかったので、出費は痛かったが、何とか支払えた。

  休養が長期に渡ってしまったので就業規則により実質解雇された。収入がなくなったので、傷病手当が生活の糧になった。

  何度も書くが、早期発見されたガンは、短期の入院で小さな手術で少額負担で済む。仕事にもすぐに戻れる。しかし、病巣が大きいと入院は長い手術も大きい金銭負担もすごいことになる。それでも高額療養費と傷病手当でほとんどのケースは乗り切れるだろう。

  年齢にもよるが、保険に入っておいた方がいい場合もある。

 

  昨年の医療費は、色々含めて45万円程。高額療養費は月をまたぐと合算されないので、タイミング悪く診察がずれたりして、高い自己負担になる月もあった。

  そんなお世話になった高額療養費受給者証も、期限は一年だ。期間終了後は協会けんぽに返還することになる。封筒に入れて、協会けんぽに返送した。

  長い間、お世話になりました。

 

※寝落ちしたもので変な変換がありました。修正しています。