胃薬、やめちゃダメ?

  タケキャブという胃薬を飲んでいる。

  薬価一粒134(10mmg)〜201円(20mmg)という、胃薬にしては中々に大物で有る。

  今日本で手に入る胃薬で最強、らしい。

 

  病前に恐らく10年以上に渡って存在していた逆流性食道炎が、すっぱり消えた。

  食べ過ぎなければ、なんの症状もない。

  つまり、逆食はガンの予兆だったのだ。もし今逆食の症状がある人は一刻も早く超音波検査を受けて欲しい。内視鏡はハードルが高いかも知れないが、超音波なら受けやすく、検出精度も高い。

  で、胃薬の話。

  病前はタケプロンという胃薬を飲んでいたが、これがもう、箸にも棒にもかからなかった。延々とせり上がってくる胃液に辟易していたが、それはそうだろう。胃液そのものは原因ではなかった。十二指腸に転移していたガンが食物を通さなかったために胃に食物が長時間滞留していたから胃液が出続けたのだろう。

  胃がー胃がーと言い続けていた私も私だが、右側の結腸のガンは見つかりにくいという。ほとんど消化が終わった食べ物が通るので、結構ガンが大きくても弊害が出ないらしい。見つかるのは大概、絶望的に大きくなってからだそうだ。

  胃薬は胃に効くもの、と思っていたので、治ったんだからやめてもいいんじゃないかと思い、主治医に尋ねたところ、縫合部で潰瘍が起こることがあるので続けてください、と仰った。

  あ、腸にも効くんですか…素人の浅はかさである。