2019年1月26日

 今日も命があったことに感謝しつつ、はてなダイアリー最後の記事を。

 で、10年ぶりにここにまたもやたどり着いた理由から。

 この日記に最後に書き込んだのは2009年4月5日。
 約10年前。
 若かったなあ。文体も必死のパッチ(きっと死語)で、賢く見えるように書いているのがよくわかる。一生懸命勉強していたのだろうなと思う。自分なりに。
 
 本当は消すつもりで、はてなの運営さんにメールを書いた。
 メールアドレスも、パスワードもわからない。当時使っていたアドレスは覚えていたが、もう解約しており、使っていない。
 …これは間違いなくブラック遺産になるやつだ。
 何とかなりませんか?
 はてなさんは親切に、その状況ではログインはできないけれど、登録アドレスにメールを送って返信がなければ非公開にはできる、と回答くださった。
 しかし、読んでいるうちに懐かしくなり、消すのが惜しくなった。その旨返信すると、もしパスワードを思い出したらログインを試してみて欲しい、と返信をいただいたので、試してみることにした。
 大抵のアカウントは記録に残してあるのだが、どこにあるのかは探して見ないとわからない。
 思った場所にメモは残っており、10年ぶりにログインできた。運営さんを煩わせる前に試してみればよかったのだが、続けて書こうとは思い出した時は思っていなかった。

 10年間ブログを書かなかった理由は、単に忙しかったから。
 …だと思うのだが、もしかしたら余裕がなかったのだろうか。
 
 実は、2018年3月、がんになった。
 不本意にも仕事を辞めることになり、疼痛と全身衰弱との戦いが始まった。
 4月に手術、6月に退院。
 そして、生き残った実感もそこそこに抗がん剤開始。
 副作用にあっさり負けて2クール未満で中止を申し出て、術後半年。
 再発はしていない。体重も戻ってきた。
 そして、元の職場に戻るべく活動開始。これが色々やることが多い。
 できそうで、できないことも多い。
 そこで思い出したのがこのブログ。
 
 読み返した時、色々やろうとしていた10年前の自分が自分でないようで、とても愛しくなった。どちらかというと自分に自信がなかった方なので、こんなに一生懸命生きていたのだなと変に感傷的になった。

 闘病ブログはたくさんあるが、作業療法士という職業柄、そこだけに終わりたくない。自分が送ってきた生活、経験の中から、がん患者という新たなステータスを背負った自分が、どこまで生ききれるのか、改めて記録を残したくなった。

 というわけで、はてなダイアリーからはてなブログへの移行作業開始。
 長い間触ってなかったのと、頭は若干衰えている気もするので、うまくいくかどうかわからないが、時間だけはたくさんある。

 それでは。
 今後とも、よろしくお願いいたします。

 ゆいみ