病後4年目の葛藤

 罹患して4年。

 ほとんどの日は普通に動けるので、もう普通に働いてもいいんじゃないかと思う日もあるが、突如襲ってくる不調に(大体は腹痛)、やっぱり無理か、と冷や汗をかく。但しその不調は何故か僅かな時間で過ぎ去る。

 少しなら無理をしても、と思うが、今いる職場は20年近く働いてきた、いわばホームグラウンドだ。気は遣わなくてもいいし、特殊な症例は滅多にないのでルーチンワークで仕事が出来る。このメリットは、病後の身体には大きい。しかし、この年でセミリタイア状態は将来が不安だ。どうしたらいいのか、ずっと考えている。

 

 普通は、と言うが、普通がわからない。5年経てば再発はないといわれている。主治医も、5年経つまでは検査は3ヶ月に一度と仰る。

 でも、そこそこ動ける。生活出来てる。もうちょっと努力した方がいいんじゃないか…と焦る気持ちがちょこちょこと頭を擡げる。無理だと言ってる人たちにドヤ顔したい気持ちもある。(そっちの方が上かも笑)

 

 ただ、心理臨床、身障リハの専門家として、客観的にみれば、無理しなくてもいいじゃない、と思ってしまう。

 他人事として分析すれば、内部障害は傍目にわかりにくい分、無理をしやすいし、周りにも自分にもわかりにくい。

 状態は人それぞれで普通などない。

 わかっているけど、自分のこととなると難しい。

 いつまでここに留まるか、思案のしどころである。