美味しいものには毒がある

  食事についての議論は尽きることがない。

  腸の健康を考えたら糖分の多い食事はダメ、揚げ物、赤肉はダメ、と色々書いてある文書は多いが、かの長寿の銀さんの娘さんたちは焼肉が大好きというし、長寿県で有名な沖縄県の豚肉消費量は全国一らしい。

  甘いものや油物の食べ過ぎが体に悪いのはわからないでもないが、太りたい時にはお菓子のカロリーもそう高く感じないから不思議だ。ふと手にしたお菓子のパッケージを見ても、せいぜい100キロカロリー程度で、こんなのじゃ太れない、とため息をついたくらいだ。

  タンパク質、カロリー、栄養素、全部網羅した食品はなかなかない。そんな中で食欲がなくても食べられて、栄養やカロリーでも優秀なのは、豆腐、プリン、アイスクリームだ。豆腐は随分お世話になった。噛まなくても食べられるし、消化もいい。手っ取り早くカロリー摂取できる。

  今となってはちょっとコントロールしないといけない体重になって来たが、豆腐とプリンは今でも食べている。肉やコメは控えめ。食事のバリエーションやコストを考えると、全てを有機や糖質カット品に変えるのは現実的ではないし、何より、ポテチは大好きなのだ。本によっては、じゃがいもダメと書いてあることもあるが、入院中の病院の食事は芋ばっかりだった。

  食事についての確たるエビデンスはないのが実情だが、偏った食事では他の病気になってしまっても困るので、多分健康に良いだろうなと思うものは取ることにしている。主治医は特に制限するものはないと言っていたので、本当は何でも良いのだろうけど。

 

  晩御飯はブリ、どう料理しようか。