病前、お世辞にも良いスタイルとは言えなかった。
ダイエットしなきゃなんて思っていたが、働けばお腹がすく。食べる、痩せない。
糖質を減らし、水分を摂って、野菜中心の生活をした。元々肉はそう好きな方でもない。きゅうりをおやつ代わりにバリバリかじるような野菜好きなので、食生活はそんなに不健康でもなかったと思うが、痩せなかった。
術後、切った臓器が何キロあったかはわからないが、数kgは持っていかれたのではないか。
胃を切った場合はダンピング症候群に気をつけないといけない。大腸の場合も主治医は「あるかも」と仰っていた。数ヶ月は殆ど食べられず、39kgまで落ちた。
術後10ヶ月。体重は48kgから増えて来ない。少し超えても、次の日には落ちている。消化能力がないのか。食べる量は病前に戻りつつあるが。
太らないのが良いのか悪いのか。10年以上前に着ていた2サイズ小さい服が着れる。捨てずに置いてて良かった。痩せすぎると、殆どの服が着られなくなる。退院後、すぐに着られる服が全くなく、手近な店で適当に買った細身の服すら、お尻がダブダブで借りて来た服のようだった。
筋張っていた足がやっと足らしくなって来たなと思う今日この頃、それでもウエストはベルトで締めないと着られない。スタイルというのは、ある程度丸みがないと保てないのだとよくわかった。
かと言って、病前のスタイルから大きく変わるわけでもなかった。ウエストは細くなったが、お腹はぽっこり。上手いことお肉はついてくれない。
